少年嫌い　-辻-

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聖橋へ通う道
面白い輸入CDが買える
定期と別ルートの駅
高校生　ひとり歩き
　
まぶしそうに若さ若さ、と
顔中しわだらけにして言われる
テレビで　雑誌で　パーティで
何もわかってくれない
　
自由という名のたよりなさ
何を武器に　戦えばいいの
刺激だらけの音の塊（かたまり）で
頭を飛ばそう
　
誰も教えちゃくれない
何も助けてはくれない
誰に期待　するものか
でも誰か　気にかけて欲しい
　
バレンタイン
隣の組のＴが
チョコをカバンから　入れたり出したり
　
大きな目で　見つめられた
廊下で何人かに見られた
結局　くれないでやんの
明日　どんな顔で会うんだ
　
交換日記を　半分本気で書いてる
アンパンみたいな頬の女子から　頼まれた
同じクラスだから　噂にもなる
初めて女性に　冷たくした記憶
　
ファミレスの角の席でたまたま座ってた
詰め襟の　遠い日の自分
引き剥がしても消えないブルース
青アザ　とも云う
　
少年の頃に聴いたサマータイムブルース
死ぬまでついてまわるから
いちいち金払って　聴きたくはないんだ
　

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